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環境・CSRソフトバンクと双葉電子工業（千葉県茂原市）は29日、災害時の孤立地域への輸送を想定した、ドローンによる物資搬送の実証実験を実施したと発表した。ソフトバンクが東京都から受託。2021年12月14日から22年1月20日にかけて、東京都あきる野市と八王子市、青梅市で実施した。
▲実証実験の様子（出所：双葉電子工業）
実験では、LTE通信モジュールと緊急パラシュートシステムを搭載した物資搬送向けドローンに2リットル入りのペットボトル10本を積載。LTE通信を利用して遠隔地から監視・制御することで、高圧送電線越えを含む最大7キロメートルを目視外で自動飛行し、20キログラムの荷物を安定して運搬できることを検証した。ドローンが空撮した映像を、ドローンの監視・制御拠点と都庁、各自治体の防災拠点などにリアルタイムに伝送し、複数の拠点で同じ映像を見ながら指示や意思疎通が図れることを確認した。
（出所：双葉電子工業）
機体は、双葉電子工業の「FMC-01DASB」。高精度の着陸を支援する、ソフトバンクの高精度測位サービス「ichimill」（イチミル）と、上空で飛行不能となった際に遠隔操作で展開する、日本化薬（東京都千代田区）の産業用ドローン向け緊急パラシュートシステム「Para Safe」（パラセーフ）を搭載した。
ソフトバンクは、今後も災害時のドローンの活用を進めるとともに、規制緩和を踏まえて有人地帯での補助者なしの目視外飛行の実現に取り組む方針。
