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世界の自動運転乗用車は2035年に8400万台

2025年3月6日 (木)

調査・データ矢野経済研究所は6日、ADAS(先進運転支援システム)や自動運転システムを搭載した乗用車の台数は今後、日米欧中で標準搭載が進み、2035年には8399万8000台に達するとの予測を公表した。無人運転のレベル4は2031年から市場が立ち上がり、2035年には606万台に達するとしている。

同社によると、23年のADASと自動運転システムの世界搭載台数は5355万5000台だった。自動運転のレベル別の内訳は、レベル1(運転支援)が2327万7000台で、レベル2(運転支援と特定条件下での自動運転)が2846万台、レベル2+(高速道路限定の手放し運転などを含む運転支援)は181万台、レベル3(条件付自動運転)は8000台だった。

レベル2+については、高速道路限定の手放し運転だけでなく、一般道にレベル2運転支援を適用した機能の実用化が始まっており、中国では電気自動車を中心に市場が本格的に立ち上がっている。

日米欧中ではADASの標準搭載が進んでおり、24年にレベル2の世界搭載台数は3025万5000台に達し、レベル1の2276万台を超えるとしている。

さらに25年もレベル2の普及は続き、ADASと自動運転システムの世界搭載台数は6002万6000台になると予測。レベル2は3218万台となり、世界搭載台数全体の53.6%を占める。レベル1が2006万2000台で33.4%、レベル2+が745万9000台で12.4%、レベル3が32万5000台で0.5%とした。

35年の予測では、最も市場規模が大きいのがレベル2+の3181万台で37.9%を占める。レベル1とレベル2については日米欧中の乗用車への搭載が一段落し、20年代後半からはASEANが需要の中心となり、ASEANのけん引でL1とL2の市場が拡大していくと予測した。

レベル3は欧州や中国で市場が立ち上がり、2035年には652万台となる。レベル4はV2V(車車間通信)やV2I(路車間通信)が整備され、自動運転用ソフトウエアの開発が進展する31年以降に市場が立ち上がると予想。30年のL4の世界搭載台数は80万台、2035年は606万5000台に増加するとした。

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LOGISTICS TODAY編集部
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