ロジスティクス栗田工業は10日、宇宙関連事業のスタートアップispace(アイスペース、東京都中央区)と、ispaceが2027年以降に実施する月ミッションで、栗田が開発する月面水処理実証試験装置をispaceのランダー(月着陸船)に搭載し、月面まで輸送するための検討に関する基本合意書を締結したと発表した。
宇宙空間や月・火星での人類の活動には水は不可欠であり、地球からの輸送コストが高いため、現地での水資源の活用が求められている。特に、宇宙機の推薬として用いる液体酸素や液体水素を月面に存在するレゴリスに含まれる氷や水から製造する技術の開発が進められている。栗田は、JAXAと協力して国際宇宙ステーション向け水再生システムの実証試験を行うなど、宇宙空間に適応した水処理技術の開発に取り組んでいる。
栗田はispaceが提唱する「Moon Valley 2040構想」に賛同し、2023年11月よりサポーティングカンパニーとして、24年11月からはコーポレートパートナーとしてispaceの月面探査プログラム「HAKUTO-R」を支援している。同社は、宇宙分野での水回収・精製技術の開発を推進するとともに、得られた知見を地球の産業課題解決にも活用する方針だ。
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