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シンニッタン、スパークスによるTOBで非上場化

2025年3月11日 (火)

M&A鍛造製品の製造販売を手掛けるシンニッタン(川崎市川崎区)は3日、投資会社のスパークス・グループ(東京都港区)が運営する日本ものづくり未来投資事業有限責任組合による同社への株式公開買い付け(TOB)が開始されたと発表した。同投資組合の子会社が同社を完全子会社化し、非上場とする予定で、同社や主要株主もTOBに賛同している。

スパークスによると、シンニッタンが今後、自動車業界の事業環境の変化に対応していくためには、従来の製品の競争力の維持、向上に加え、産業機械や産業用ロボット向け鍛造品の販売拡大に向けた生産ラインの整備などが必要だと判断。大規模な設備投資や研究開発、DXや人材への投資、機動的なM&Aなどを進めていくには、東京証券取引所スタンダード市場での上場を廃止して株価や配当に左右されない経営環境が求められるとして、TOBの実施を決めた。

上場廃止後は、スパークグループのこれまでの投資経験を基に、全社的な戦略決定のほか、利益率や生産効率の向上、人事制度改革やDXの推進、スタートアップとの協業などシンニッタンのさらなる企業価値向上に向けた支援を行うとしている。

シンニッタンの筆頭株主の東プレや、日本製鉄、日本パーカライジング、日鉄物産といった主要株主もTOBに合意している。

TOB期間は4月14日までで、1株あたり403円で買い付ける。買い付け予定株数は3724万8538株。買い付け決済は4月21日から開始するとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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