ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

AMR市場で攻勢強め存在感

中国発物流ロボのシリウス、日本向けサイトを刷新

2025年3月12日 (水)

サービス・商品物流倉庫向けに自律型ピッキングロボットを展開する中国シリウスロボティクスの日本法人、シリウスジャパン(東京都中央区)が、国内市場向けウェブサイトを大幅に刷新した。日本企業が使いやすいウェブサイトづくりやサポート体制の拡充を進め、日本事業の強化を加速させる考え。

新たに公開されたウェブサイトでは、倉庫業務の人手不足解消や省人化を目指す荷主・物流企業に向けて、自律走行型ロボット(AMR)ソリューションの特徴や導入メリットを具体的で分かりやすく伝える。これまでよりも事例紹介やユーザーインタビューを充実させるなど、物流現場の課題解決に向けた説得力あるコンテンツを増やす。

同社が提供する「FlexSwift」(フレックススウィフト)シリーズは、人間の作業者とロボットが同じ空間で協調してピッキング作業を行うことができる自律走行型のAMRで、作業員が商品を取り出してロボットに渡すといったシンプルな運用でピッキング精度や作業効率を大幅に向上させる特徴がある。

ウェブサイト刷新の背景には、物流業界で進む深刻な人手不足や、2024年問題を契機とした荷主側の自動化投資意欲の高まりがある。国内ではAGV(無人搬送車)を含め、物流ロボット市場の競争が激化していることから、同社はウェブサイトでの情報発信を強め、製品の導入メリットを具体的に訴求することで、日本での知名度と採用実績の拡大を狙う。

1月には日本法人のオフィスを東京都中央区日本橋茅場町に移転。日本市場における営業・マーケティング活動を一層強化する構えで、サイト刷新はその取り組みの一環でもある。物流向けのDX投資が本格化するなか、シリウスジャパンは「これまでのロボットメーカーとは一線を画した打ち手」で市場拡大をリードしていく方針だ。

■ シリウスジャパンの新たなウェブサイトURL
https://syriusrobotics.co.jp