環境・CSR鈴与(静岡市清水区)は18日、3月に静岡県内で初めて「水稲栽培における中干し期間の延長」によるJ-クレジットを250トン-CO2調達したと発表した。これはフェイガー(東京都千代田区)が静岡県信用農業協同組合連合会と連携し、2024年に県内で生成したカーボンクレジットである。同プロジェクトは全国で1300件の生産者が参加し、合計13万6000トンのクレジット生成を見込んでいる。
今回のクレジット購入は、静岡県における初の「カーボンクレジットの地産地消」事例となる。鈴与は物流業を展開し、倉庫事業や港湾運送事業を通じて温室効果ガスを排出する企業として、24年8月からGHG排出量削減目標に取り組んでいる。同社は脱炭素の推進に加え、農業が抱える社会問題の解決にも貢献する意向を示した。地元の農家を支援しながらクレジットを活用することで、地域社会と共存・共栄を図る方針である。
静岡県信用農業協同組合連合会は24年、フェイガーと連携協定を締結し、地産地消型の脱炭素モデルを構築してきた。同組織は「今回のクレジット購入は、持続可能な農業への大きな一歩であり、農家の意欲向上や取り組み拡大につながる」とコメントしている。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com