サービス・商品自動配送に対応できる住宅デバイスの整備に取り組んでいる住宅デバイス共創機構設立準備室(山梨県笛吹市)は18日、商用バン型の自動配送車両を使った具体的な荷物の受け渡し方法などの概要を公開した。一般車両と同様に車道を走行し、配送先に到着すると、道路に面した受け取りポートに荷物を投入する。

▲配送車両が自動で荷物を届ける様子(出所:住宅デバイス共創機構設立準備室)
同機構は、無人で配送を行う車両やロボットを有効活用することで、多くの人が荷物配送サービスを利用し続けられる社会の実現を目指しており、無人配送に対応した車両や住宅のモデルを提案している。
現在の道路などのインフラを活用して自動配送を行うには、他の車両の通行を邪魔しないよう配送車両を工夫する必要があるとして、これまで「中型タイプ」や「小型タイプ」「ロボット小型タイプ」の3種類の配送車両モデルを公開している。今回、商用バン型の中型タイプの具体的な荷物の受け渡し方法などを公開した。
中型タイプは、商用バン相当のサイズの自動走行四輪車両で、一般車両と同程度の速度で車道を走行し、配送先まで移動する。配送先へ到着した後は、道路に面した受け取りポートに、車両に搭載されているアームを使って自動で荷物を投入。既存の宅配サービスと同様の用途を想定している。
搬送する荷物は最大で重さ25キロとし、受け取りポートの高さは1.9メートルを基準とする。これは、荷物の投入作業中に歩行者や住民にぶつからないようにするのが目的で、高さ1.8メートルを基準としている道路標識より高い位置にある。
また、受け取りポートには自動で荷物を昇降する装置を取り付け、自動的に保管場所に移動させることを想定している。
完全自動運転車両による自動配送の実現には、まだ期間を要することから、運転のみの自動化や配送の一部自動化などの経過期間にも対応できるよう考案した。
今後、同機構では小型タイプやロボット小型タイプを使った具体的な受け渡し方法についても公開していく。
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