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セメント配船計画を策定するAIシステム開発

2025年3月21日 (金)

サービス・商品住友大阪セメント(東京都港区)とAI(人工知能)システム開発のALGO ARTIS(アルゴ・アーティス、港区)は19日、セメント輸送の内航船配船計画を策定するシステムの開発に成功したと発表した。国内セメント業界初のシステムで、来年4月からの導入を目指す。

(出所:ALGO ARTIS)

セメント輸送の配船計画の立案は、各船の積載量や停泊先のバース数などの制約のほか、突発的な天候変化、設備トラブルへの対応などを考慮しながら行い、効率的な運行が可能な計画にする必要がある。また、綿密な管理と計画の柔軟性が求められるほか、関係者との調整や情報共有などに多くの時間と労力を要することが、担当者の負担となっていた。

こうした課題を解決するため、住友大阪セメントは、ALGO ARTISが開発したAIによる計画最適化システム「Optium」(オプティウム)を使って配線計画を立案する実証実験に取り組んできた。その結果、多くの隻数や拠点数が関わる複雑な配船計画を自動で策定することに成功。効率的な運航で燃料費やCO2排出量を削減できることも実証した。

実証実験の結果を受け、両社はシステムの実用化に向けた開発に取り組み、本格導入に向けた準備を進める。住友大阪セメントは「AIシステムの活用で配船計画業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)でコスト削減や業務効率化を進めるとともに、CO2排出の抑制にも貢献する」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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