M&ALINEヤフーは21日、越境EC(電子商取引)大手のBEENOS(ビーノス、東京都品川区)の株式公開買い付け(TOB)を24日から開始すると発表した。買い付け期間は5月7日までで、買い付け価格は1株4000円となっている。買収総額は538億円を見込んでいる。
LINEヤフーは昨年12月、ビーノス株のTOBを発表。同社の傘下には台湾企業があることから、台湾の競争法に基づく手続きを進めていた。ビーノス側はTOBへの賛同を表明している。
ビーノスはEC関連事業の企画・開発・運用会社として1999年に設立。海外向けにも積極的に事業を展開し、グループ会社とともに、日本語が読めない海外ユーザーも日本の商品を購入できるようにする購入サポートサービス「Buyee」(バイイー)や海外発送の代行サービス「転送コム」などを展開している。
LINEヤフーは昨年9月、ビーノスに対し事業連携の強化について協議を打診したところ、同社側から別の企業と子会社化の協議を行っているとの説明を受け、買収の意向があることを伝えたという。ビーノスは両社からの提案を比較した結果、買収金額や事業戦略内容からLINEヤフーの提案に合意することを決めた。
LINEヤフーは、同社の完全子会社化によって、国内の法人・個人の出品者に対して、海外需要が高い商品の出品を促すことが可能になり、同社の購入サポートサービスなどの重要増にもつながるとしている。
子会社後の経営体制については、取締役の派遣や社員の出向を想定しているもの、現在の経営体制を尊重しつつ協議するとしている。
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