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現代自、28年までに米国事業へ210億ドル投資

2025年3月25日 (火)

財務・人事現代自動車(ヒュンダイ、韓国)は24日、2025年から28年にかけてアメリカ事業に210億米ドルの投資を行う計画を発表した。

投資の内訳として生産能力を強化するため総額90億米ドルを投資し、アメリカで同社の自動車ブランド全体で年間120万台の生産能力を確保する。さらに顧客中心のアプローチを強化するため、アラバマ州やジョージア州の生産施設の改善に投資する予定。

また、バッテリーパックなどの電気自動車(EV)のコア部品を含む自動車部品の現地化を進めるほか、グループの物流を強化して強固なサプライチェーンを確保するとともに、アメリカでの鉄鋼生産に投資するために60億米ドルを割り当てる。グループの鉄鋼子会社である現代製鉄は、年間270万トンの鋼材を生産できる電気アーク炉(EAF)製鉄所をルイジアナ州に建設する。

さらに自動運転、ロボット工学、人工知能(AI)、先進航空モビリティー(AAM)などの将来の産業を拡大し、外部パートナーシップとEV充電を含むエネルギーインフラを強化するために60億米ドルを投資する。

主な取り組みとしては、ボストン・ダイナミクスと連携し、ロボット部品のエコシステムを拡大し、量産体制を確立。エヌビディアと提携し、自動運転やロボット工学など、将来のモビリティーに向けたAIソリューションの開発を加速する。アメリカ子会社のスーパーナルと共同で、28年までにeVTOL(電動垂直離着陸機)の商用化に向け研究開発を推進。そのほか、ウェイモにロボタクシーを供給し、アプティブと自動運転サービスを共同開発する。さらにモビリティー、ロボット工学、AIに特化したアメリカのスタートアップ企業への投資を行う。

そのほか、持続可能なエネルギー生成の開発に貢献するため60億米ドルを投資。再生可能エネルギーの利用を促進するインフラの整備やイオンナのEV充電アライアンス、エネルギーインフラプロジェクトにも投資する。

また同社はこれらの投資を通じて、28年までにアメリカで1万4000人の新たなフルタイム雇用を創出すると予測。さらに関連業界全体では10万人以上の直接的および間接的な雇用機会が創出されると予想した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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