財務・人事ENEOSは2日、アメリカ・ルイジアナ州のグリーンメタノール生産施設開発プロジェクト「Beaver Lake Renewable Energy」(BLRE)を進めるC2X(デンマーク)と投資契約を締結したと発表した。
グリーンメタノール・プロジェクトの大手開発企業であるC2Xは、同社および既存株主であるAPモラー・ホールディング(デンマーク)とAPモラー・マースク(同)から総額1億米ドルの投資を受けることに合意。出資金は主に、C2Xがルイジアナ州アレクサンドリアでサンガス・リニューアブルズ(サンガス、アメリカ)と共に進めているBLREプロジェクトの最終開発段階の資金として提供される。
同プロジェクトが稼働すると年間50万トン以上のグリーンメタノールが生産可能となり、C2Xはマースクをはじめとする海運、化学、工業セクターの顧客と長期契約確保に向けた協議を進めている。施設ではサンガスのS-1000ガス化システムを適用し、バイオマスを低炭素メタノールに変換。またガス化プロセスで発生する年間100万トンのバイオジェニックCO2を回収して恒久的に隔離することでクレジットを創出する。
ENEOSの投資にはC2Xとの戦略的パートナーシップが含まれており、メタノールのオフテイク(引き取り)やサンガスのガス化技術を同社システム・ポートフォリオに適用することなどを検討する。C2Xは、化学、航空、海運セクターに低炭素燃料や原料を供給するために、戦略的な立地にグリーンメタノールの生産施設を開発、所有、運営を進める。
同プロジェクトは2026年後半の着工を目指しており、工場の集水域で直接的・間接的に数百人の雇用を創出する見込み。さらに廃業した製紙工場で使用されていた木質バイオマスを受け入れることで地元林業を支援する。
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