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ESR、データセンター、インフラ事業へ注力

2025年3月26日 (水)

調査・データESRグループは25日、2024年度の業績を発表した。発表によると、総売上は前年比36.3%減の6億3900万米ドル、そのうち78%はファンドマネジメント部門の収益だった。グループのEBITDA(税引前利益に支払利息や減価償却費を加えた利益)は8000万米ドルの赤字となり、非中核事業の売却に関連する時価評価による損失、現金支出を伴わない資産とプロジェクトの再評価の影響を大きく受けた。

同社は24年度に54億米ドルの資本を調達。24年下半期に31億米ドルの資金を調達し、オーストラリア、韓国、日本、中国、シンガポールでの資本増強を含め、年間総額54億米ドルに達した。調達された資本の75%以上は産業物流およびデータセンタープロジェクトに集中。

データセンターは開発着工数の23%、総開発ワークブックの16%を占める見込み。24年8月には世界的なデータセンタープロバイダーであるCloudHQ(クラウドHQ、米国)と共同開発・運営するグループ初のハイパースケールデータセンターサイト「ESR コスモスクエアデータセンター OS1」(大阪市住之江区)は25年6月にサービス提供可能となる予定。

10月には、同社がサブアドバイザーを務める中国・ASEAN投資協力基金II(CAF II)を通じて、東南アジアにおける再生可能発電および送電ポートフォリオに投資。既存の10億米ドルのCAF IIを補完する形で25年に新しいファンドを立ち上げ、主にアジア太平洋の先進市場に焦点を当てたエネルギー転換、デジタルインフラ、物流インフラにわたる付加価値と成長戦略を投資家に提供する予定。

アジア太平洋地域全体に多様な拠点を確立しており、着工、進行中のプロジェクト、完了プロジェクトは、24年末時点で114億米ドル規模となっており、半分以上がオーストラリア、ニュージーランド、日本、韓国にある。また堅調なリース実績を達成し、リースしたスペースは800万平方メートル、前年比50%増となった。

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LOGISTICS TODAY編集部