調査・データX Mile(クロスマイル、東京都新宿区)は28日、物流業界の働き方についての実態調査結果をまとめた「クロスワークしごと白書2025」をリリースした。第1弾となる今回調査では、アンケートに応じたドライバーの3人に1人が、トラックドライバーの残業時間の上限規制が強化された2024年4月以降、「残業時間が減り、収入が減った」と回答した。残業時間が「月10時間未満」と回答する声も4割に上った。
調査は、物流事業者の経営者や役員185人と、ドライバー720人を対象に、ことし3月12日から21日にかけてインターネットなどを通じて実施した。
調査によると、労働時間の上限規制に対して「未対応」の事業者が全体の3割超に達する一方で、「ルート最適化」や「労働時間短縮」に取り組む事業者が4社に1社の比率となるなど、ドライバーの働き方は改善が進んでいる兆候が確認できた。
25年4月に施行される改正物流関連2法については、「ドライバー不足の深刻化」(43.2%)を懸念する声が上がった。荷主への協力要請についての回答で最も多かったのは「適正な運賃・料金の設定」(44.3%)だった。多重下請け構造の是正については、36.2%が「積極的に是正すべき」と回答した。
X Mileでは今後、第2弾として「人手不足の実態・定着支援」(4月上旬頃)、第3弾として「女性ドライバーの雇用実態・活躍支援」(4月中旬-下旬頃)をテーマにした実態調査を予定している。
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