M&A椿本チエインとKDDIが共同出資するNexa Ware(ネクサウェア、東京都千代田区)は27日、ロジスティード(東京都中央区)、三菱HCキャピタル(東京都千代田区)と「物流倉庫向け遠隔フォークリフト操作システムの事業化」に向けて共同検討するとの基本合意書を結んだと発表した。フォークリフトの遠隔操作の実現で、慢性的なオペレーター不足の解消や、冷凍倉庫などの作業環境改善などに取り組む。
開発するのは、既存のフォークリフトに後付けして遠隔操作できるようにするセンサーやカメラなどの遠隔操作ユニット。倉庫にカメラやセンサーなどを追加で設置する必要がなく、すでに保有しているフォークリフトにそのまま取り付けられる。
物流倉庫DXにつながる次世代物流システムなどの開発に取り組むネクサウェアは、ロジスティードの遠隔操作フォークリフトに関する作業検証による知見や技術検証ノウハウ、三菱HCキャピタルのネットワークを生かして遠隔操作システムの実用化を目指す。
操作ユニットの開発では、運転に必要な各操作レバーを遠隔操作するためのアクチュエーターも開発し、レバーの加圧力の微調整など運転席と変わらない操作性を実現する。開発後は、実機による操作性や作業性の検証のほか、冷凍倉庫などの厳しい環境下での運行検証を実施し、2025年度中にもユニットの販売を開始。付帯サービスを含めた物流倉庫向け遠隔フォークリフト操作システムの事業化を目指す。
遠隔操作が可能になれば、オペレーターの勤務場所を限定する必要がなく、夜間など人が集まりにくい時間帯でも少人数での運用が可能になり、高齢者や障害者の雇用にもつながる。また、冷凍倉庫や空調設備のない倉庫などの厳しい作業環境下でも、遠隔操作でオペレーターの身体的負担を大幅に軽減できる。
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