サービス・商品KDDIと日本航空は28日、1人の操縦者が遠隔操作でドローン3機を飛行させる運行実験に成功したと発表した。両社は1対多運航の事業化に向け、運航管理システムの開発や実証を続けていく。

▲1対多運航のイメージ(出所:日本航空)
運行実験は5月15日、埼玉県秩父市吉田地区の山間部で行われた。ドローンの搭載カメラから歩行者を確認するなど一定の条件を満たせば、地上に補助者を置くなどしなくてもよい「レベル3.5」の飛行だった。
実験では、秩父市吉田総合支所から阿熊地区までの2.5キロと、道の駅龍勢会館から阿熊地区までの2.5キロの2ルートを、ドローン3機が防災用品や食品などを搭載して飛行した。使用した機体は縦220センチ、横240センチ、高さ70センチで、最高速度時速60キロ。重さ30キロの荷物まで搭載できる。
操縦者は東京都品川区の施設から、モニターでドローンから送られる映像や気象情報を確認しながら、タブレットを使って機体を操作。ドローンは、あらかじめ設定したプログラムに基づいて飛行し、操縦者は緊急時のみ遠隔操作する。
ドローンは3機同時に離陸し、問題なく目的地まで飛行。安全な距離を保ちながらすれ違ったり、連続して2機を着陸させたりする実験も行われた。
今回の実験では、KDDIなどが共同開発した運航管理システムに、JALの安全運航の知見・ノウハウに基づいた機能の追加やオペレーション・プロシージャーの導入が行われた。両社は今回の結果をもとに、1対多運航に関するルールづくりを進めるとともに、ドローン運航のビジネスモデルの確立を図る。
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