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経営コンサルの倒産が最多に、TSR調査

2025年4月7日 (月)

調査・データ東京商工リサーチ(TSR、東京都千代田区)は5日、2024年度の経営コンサルタント業の倒産が151件(前期比3.4%増、速報値)に達したと発表した。集計を開始以降で最多だった23年度の146件を上回り、過去最多を更新した。

原因別では販売不振や赤字累積などの「不況型倒産」が100件(構成比66.2%)で、7割近くを占めた。形態別では「破産」が145件(同96%)と大半を占めた。資本金別では、1億円未満が149件(98.6%)と大半を占め、従業員数別では5名以下の小規模事業者が142件(94%)だった。負債額1億円以上は22件(14.5%)にとどまり、平均負債額は8600万円と小規模な倒産が多くを占めた。

同社によると、中小企業が直面する課題は後継者不足やDX(デジタルトランスフォーメーション)支援など多様だが、高度化する顧客ニーズへの対応にはそれ以上の専門的な知識が必要になるため、コンサル業界の生き残り競争が加速し特色を打ち出せないコンサルの淘汰が続く可能性が高い。単純な手続き代行や財務指導など、資料集めや情報の整理などはAIに取って代わられ、それだけで生き抜くことは難しいようだと分析した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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