調査・データ名古屋大学発のベンチャーで、配車システムの開発などを手がけるオプティマインド(名古屋市中区)は10日、AI(人工知能)が顧客を訪問する日時やスタッフを最適計算する「Scale」(スケール)を活用し、引っ越しに伴う家電製品工事の効率化を図る実証実験を、サカイ引越センターグループのエレコン(堺市堺区)と実施すると発表した。日時調整業務の負担軽減のほか、スタッフの稼働時間の平準化や訪問件数の拡大を目指す。
スケールは、顧客から依頼や注文を受けた段階で、AIがいつ、どこに、誰を割り当てるべきかを自動計算し提示する。瞬時に最適な日時と担当者が決まるため、スケジュール調整の手間が省け、顧客を待たせることもなくなり、顧客満足度の向上も期待できる。
スケジュールを決める際、移動ルートや訪問時間を最適化するため、効率的に顧客を訪問することができ、訪問件数の増加や移動コストの削減も可能になる。
エレコンは、サカイ引越センターグループで引っ越しに伴うエアコンやAV機器、アンテナ、食器洗い機など家電製品の新設や移設工事を請け負っている。同社では今後、工事日程の調整などにスケールを利用し、調整業務の負担軽減や訪問件数の増加などの効果を検証する。
エレコンでは「最適化AI技術を活用し、顧客宅訪問調整を革新することで、顧客サービスの向上と業務のスムーズな運営を目指す。プロジェクトを両社で進めていく中で、多くの学びと新たな発見が得られることを楽しみにしている」としている。
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