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新宿ホテルのルームサービスに自動運搬ロボ

2025年4月10日 (木)

サービス・商品チェンジホールディングス(東京都港区)は10日、同社子会社でサービスロボットの輸入販売などを手がけるDFA Robotics(同)と相鉄ホテルマネジメント(横浜市西区)が、相鉄ホテルマネジメントが運営する「ホテルサンルートプラザ新宿」(東京都渋谷区)に自走式の運搬ロボットを導入したと発表した。ロボットがエレベーターや電話交換機(PBX)と自動連携し、各階の宿泊客に対するルームサービスなどを行う。

(出所:DFA Robotics)

導入されたのは、キーノンロボティクス(中国)が開発した「W3」で、1度に最大4部屋まで運搬できる。エレベーターと連携して、各階に荷物などを運ぶほか、客室の内線電話を通じて到着を知らせる機能もある。すでに世界各国での導入実績もある。

実際の運用では、宿泊客からフロントにルームサービスなどの依頼があると、フロントのスタッフがW3に届けるものを入れて、指示を入力。W3は自動でエレベーターに乗車し、客室のあるフロアまで移動して、客室前に到着すると内線電話で宿泊客に連絡する。その後、荷物を受け取った宿泊客が「完了」ボタンを押すと、W3は自動でフロントまで戻る。

エレベーターとW3の連携には、Octa Robotics(オクタロボティクス、文京区)が開発したロボットと建物設備との間の連携通信サービスが使われている。

同ホテルは全642室で、宿泊客のうち訪日客は95.2%を占める。訪日客は客室へのデリバリーサービスを求めることが多く、さまざまな要望があるほか、時間帯が22時以降に集中するなど、迅速な対応が難しいこともあるという。このため、ホテルではロボットを24時間運用することで、スタッフの負担を軽減し、顧客の利便性向上を図ることにした。また、W3には巡回モードも搭載し、夜間の防犯態勢の強化も目指した。

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LOGISTICS TODAY編集部