認証・表彰国土交通省鉄道局は11日、環境に優しい貨物鉄道輸送を一定以上利用する企業や商品を認定する「エコレールマーク」の新規認定を発表した。取り組み企業としてクミアイ化学工業を認定するほか、5県の商品と、協賛企業1社を認定する。
エコレールマーク制度は、環境負荷の低減に向けて、地球環境に配慮した貨物鉄道輸送の利用を促進するための環境認証制度。認定基準は取り組み企業が500キロ以上の陸上貨物輸送で15%以上の鉄道利用、または年間1万5000トン以上もしくは1500万トンキロ以上を鉄道輸送していることが必要だ。認定商品は500キロ以上の陸上貨物輸送で30%以上の鉄道利用が条件となる。
厳格な基準を満たす企業や商品に対してマークの使用を認めることで、環境配慮型の物流手段としての鉄道輸送の活用を推進する。トラック輸送と比べて貨物鉄道のCO2排出量原単位は約10分の1と大幅に少なく、環境負荷の軽減に大きく貢献している。
今回の新規取り組み企業として、農薬・肥料の製造販売を手がけるクミアイ化学工業を認定した。認定商品では、ヤクルト本社の「お茶」「クイックチャージ」「神崎のめん類」の3商品群が選ばれた。また、エステー九州工場(北九州市門司区)からは消臭剤シリーズの「消臭力 Premium Aroma トイレ用」と「消臭力 クリアビーズ イオン消臭プラス」の2商品が認定を受けた。さらに、NX備通(広島県福山市)を新たな協賛企業として認定し、エコレールマークの取り組みの範囲が拡大した。
今回の認定により、認定商品は180品目、認定企業は100社、協賛企業は60社となった。
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