メディカルCraif(東京都文京区)は11日、4月1日にがんリスク検査「マイシグナル」の沖縄県での提供を本格的に開始したと発表した。新たに検体輸送体制を構築し、これまでサービス提供が困難だった沖縄県への展開を実現した。物流面ではヤマト運輸および沖縄ヤマト運輸が集荷・配送を担い、温度や履歴管理を含む医療用の高度な輸送体制を整備している。
がんリスク検査「マイシグナル」シリーズは、マイクロRNAとAIを活用し、がんの予防・早期発見を支援する検査として全国で展開されている。沖縄県では、離島を含む広範な地域での医療格差が課題となっており、同社は輸送体制の整備によって、検査機会の地域間格差是正を目指す。今後は、検体の収集から検査・結果提供までの一連のフローをより迅速かつ確実に行うことが求められる。
同社は2018年に創業し、名古屋大学発の技術を活用して検査サービスを開発しており、基盤技術「NANO IP」を通じて、がんの早期発見や個別化医療の実現を推進。沖縄県への本格展開により、地方・高齢者など医療アクセスに制約のある層にも検査を届けることで、持続可能な地域医療体制の一翼を担う。
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