M&A三井物産は16日、次世代液体燃料の合成燃料(e-Fuel)を製造する技術や事業の開発を手掛けるインフィニウム(米国)に出資したと発表した。合成燃料に関する出資では、ことし2月のトウェルブ(同)に続き2例目となる。
合成燃料は、クリーンエネルギーで水を電気分解して製造されたグリーン水素とCO2を原料にして化学・触媒反応で合成した液体燃料で、化石燃料に比べ90%以上のGHG(温室効果ガス)削減効果がある。また、航空機などのエンジンや運搬・貯蔵の関連インフラを改造せずに使用できることから、電化が困難な航空や船舶、長距離陸上などの輸送にも利用できる。
インフィニウムは、逆シフト反応による合成燃料の製造プラントを世界で初めて稼働させた。2023年から稼働している初号製造プラント(米テキサス州)で製造されるeディーゼルは米Amazonが輸送車両燃料として使用、eナフサはボレアリス(オーストリア)が低炭素プラスチック製造に使用している。e-SAF製造に特化した2号製造プラント(同州)も立ち上げを計画しており、次世代燃料の事業に幅広く投資を行うカナダの資産運用会社ブルックフィールドやクリーンエネルギー投資プログラム、ブレイクスルーエナジーカタリストがプロジェクトに出資。航空大手のIAGやアメリカン航空は、同プラントから製造されるe-SAFの調達を決めている。
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