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横浜港の上期自動車輸出、米国がトップ返り咲き

2013年10月22日 (火)

行政・団体横浜市は22日、2013年上半期(1-6月)の横浜港の自動車関連(完成車・自動車部品)輸出動向をまとめ、最大相手国の中国向け輸出が一進一退で伸び悩む状況が続いていることから、「今後の動向を注意深く見守る必要がある」と指摘した。

完成車と自動車部品は、1-6月の横浜港輸出貨物量の1、2位を占めているが、完成車輸出は日中関係の冷え込みで2012年9月以降、落ち込みはじめ、中国経済の減速もあって前年同期実績を下回る状況が続いている。自動車部品の輸出は、ことしに入って中国向けの減少幅が改善している傾向もみられるが、全体としては一進一退で伸び悩んでいる。

■完成車輸出先、米国がトップに返り咲く
完成車は、堅調な米国経済と円安効果を背景に米国が66万トン(前年期月比55.8%増)と、昨年1位の中国と2位のオーストラリアを抜いてトップとなった。中国は37万トン(52.2%減)と貨物量が激減し、3位に後退した。

5位のミャンマーは、27万トン(28.2%増)と貨物量を徐々に伸ばしており、今後も国内の好調な経済成長を背景に、各国からの投資が拡大することが期待されている。

■自動車部品、洪水克服したタイが4位→1位に
自動車部品では、タイが39万トン(47.4%増)で、昨年の4位から1位に順位を上げた。市では、11年後半に発生した大洪水の被災工場が再建を果たし、操業を開始していることなどが要因とみている。