AI自動運転の英ウェイブ、横浜に開発拠点

拠点・施設AI（人工知能）を使った自動運転ソフトウエアを開発するウェイブ・テクノロジーズ（英国）は22日、横浜市内にテスト・開発センターを開設すると発表した。日本特有の道路環境から得られたデータを活用し、技術開発や製品の改良などに反映する。

ウェイブは、2017年に英ロンドンで設立されたスタートアップ企業。地図やセンサーなどに頼るのではなく、実際の走行経験や運転データから自ら学習を進めるAIソフトウエア「エンボディドAI」の開発を手がけている。地域や車種の違いを問わず、自動運転が可能になるのが特徴で、米国では数週間のトレーニングで、従来の自動運転車とほぼ同等のパフォーマンスを発揮したという。

（出所：Wayve Technologies）

同社は昨年、ソフトバンクグループが主導し、NVIDIA、Microsoft、Uberなどが参加したシリーズCラウンドで、10億5000万ドル（1500億円）の資金を調達。ことし初めに、英国、米国、カナダに続き、ドイツでサービスを開始するなど、積極的に事業の国際展開を図っている。

今月10日には、日産が27年から市販車に同社のソフトウエアを搭載すると発表しており、同社はテスト・開発センターを拠点に日本向けの技術開発や改良を進め、ほかの自動車メーカーとの連携協議も図る。

同社では「日本は自動車イノベーションにおける世界的なリーダーであり、信頼と卓越したエンジニアリングに基づく伝統がある。日本に拠点を設けることで、これらの理念をAI開発に組み込んでいく。地元のパートナーと協力して、日本の自動車メーカーのグローバル競争力を強化し、より安全でスマートなモビリティ技術の展開を加速させられる高度なAIソフトウエアを提供する」としている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

LOGISTICS TODAY編集部
メール：support@logi-today.com