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丸運、25年3月期は前期比2.6倍の大幅増益

2025年5月14日 (水)

財務・人事丸運は14日、2025年3月期の連結決算を発表した。売上高は前期比2.6%増の461億4500万円、営業利益は同2.5倍の12億6600万円、親会社株主に帰属する当期純利益は2.7倍の11億1600万円となった。

セグメント別では、貨物輸送は売上高が前年同期並みの224億400万円、経常利益は前年同期比4億5200万円増の5億1700万円だった。エネルギー輸送は売上高が前年同期比4.6%増の163億3500万円となった。アルミ材輸送および流通加工業務の取扱量減などによる減収要因があったものの、運賃・料金改定の進展による収支改善および鉄道コンテナ輸送業務での取扱量増などの増益要因に加えて、前年同期ほど物流拠点での大規模修繕費用が発生しなかったことにより減収増益となった。

エネルギー輸送部門は、売上高が前年同期比4.6%増の163億3500万円となった。この部門では、石油輸送事業において石油製品の内需減の影響等により輸送数量が前期比3.6%減少した。また、潤滑油・化成品事業では自動車関連向けの配送が低調に推移したことに加え、溶剤などの需要減により輸送数量が前期比5.9%減少した。しかし、収支面ではドライバー等の待遇改善を目的とした賃金改定や協力会社への運賃支払増があったものの、主要顧客の運賃・料金改定による売上高増に伴い、増収増益となった。

海外物流は売上高が同6.3%増の54億6000万円。海外事業では中国国内での日欧系自動車メーカーの販売不振により、主要顧客の輸送量が減少したものの、国際事業での航空貨物の取扱量増、半導体需要の回復に伴う輸出量増および運賃・料金改定などにより、増収増益となった。

テクノサポートは売上高が同7.3%増の19億1600万円、経常利益は同9400万円増の1億4300万円だった。油槽所関連では業務受託料の見直しにより減収となったものの、製油所関連では構内作業および緑化作業の受託料改定、並びに配送業務の取扱量増などにより増収増益となった。

業績好調の主な要因は運賃・料金改定の効果が大きく、既存顧客の荷動き減少を補う形となった。また、前年同期に比べ物流拠点の大規模修繕費用が抑えられたことも増益につながった。親会社株主に帰属する当期純利益については、投資有価証券の売却なども寄与した。

次期の連結業績予想については、売上高は前期比1.2%増の467億円、営業利益は同22.6%減の9億8000万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同40.0%減の6億7000万円と見込んでいる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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