メディカルDHL(ドイツ)は15日、ドイツ・フロルシュタットにあるDHLヘルス・ロジスティクスキャンパスを欧州医薬品ハブとして拡張したと発表した。今回の拡張は、同社の数十億ユーロ規模の投資戦略の一環であり、物流センター「Florstadt 4」を新設した。新倉庫は3万平方メートルの面積を持ち、高価値な医薬品や医療製品の保管・配送に特化している。

(出所:DHL)
新施設には、2度から8度、マイナス20度の温度帯に対応する温度管理エリアを含む複数のゾーンが設置されており、最大マイナス70度までの温度を維持できる。また、GMP(適正製造基準)に準拠したクリーンルームも併設し、固体および液体の危険物(最大1000リットル)の取り扱いが可能で、バイオ医薬品や細胞・遺伝子治療製品にも対応する。さらに、リアルタイムでの物流可視化や顧客ITシステムとの統合が可能な倉庫管理システムを採用しており、複雑な医療物流にも対応できる。
同社は、欧州全域への供給能力を強化するだけでなく、気候中立型の運営を目指すため太陽熱パネルや空気源ヒートポンプ、LED照明制御などを導入する。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com