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兼松、ブラジル・コーヒー豆農園で高機能バイオ炭

2025年5月22日 (木)

ロジスティクス兼松は22日、森永乳業、TOWING(トーイング、名古屋市千種区)と共同で、ブラジル・ミナスジェライス州のダテーラ農園の育苗地にTOWINGの高機能バイオ炭「宙炭」を施用する実証実験を開始したと発表した。ダテーラ農園は兼松と20年以上の取引実績があり、2005年から森永乳業のチルドカップコーヒー「マウントレーニア」シリーズにコーヒー豆を供給している。09年には同農園産100%の豆を使用した「マウントレーニア ディープエスプレッソ」の販売を開始した。

この実証実験では、コーヒー豆の収穫量と品質、農地の炭素貯留量、土壌性質の改善率を詳細に分析する。また、環境再生型農業の推進可能性についても検証を進める。今後は実証範囲の拡大も視野に入れており、将来的にはダテーラ農園における持続可能なコーヒー生産体系の強化と、サプライチェーン全体の温室効果ガス(GHG)排出量削減を目指す。これらの取り組みを通じて、カーボンインセットの実現、気候変動への対応、パートナーシップの強化、持続可能なサプライチェーンの構築を進める方針だ。

(出所:兼松)

TOWINGが開発した「宙炭」は、未利用バイオマスの炭化物に独自の土壌由来微生物群の選別・培養技術を用いた土壌改良資材である。この技術により、生産現場での化学肥料低減や有機転換の促進が可能となる。作物品質と収穫量の向上、土壌微生物群の活性化による土質改善を通じて、GHG排出量の削減、残さの有効活用によるサーキュラーエコノミー、そしてネイチャーポジティブの推進への貢献が期待される。

(出所:兼松)

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LOGISTICS TODAY編集部
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