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丸紅と東芝、タイ・バンコクの都市鉄道一式を受注

2013年11月6日 (水)
鉄道車両イメージ

鉄道車両イメージ

荷主丸紅と東芝は6日、両社が出資する共同事業体を通じ、タイ・バンコク市の都市鉄道パープルライン向けの鉄道システムと、10年間のメンテナンス事業を受注したと発表した。

鉄道システムは車両、信号・運行監視設備、変電設備、通信設備などのシステム一式を納入するもので、タイ大手建設会社チョーカンチャン社と契約する。納入する鉄道車両は63両で、東日本旅客鉄道(JR東日本)グループの総合車両製作所が製造する。

メンテナンス事業は、パープルラインの運営会社のバンコクメトロパブリック社と契約。東芝、丸紅、JR東日本などが共同で事業会社を設立し、軌道・駅設備を含めた鉄道施設一式のメンテナンス事業を10年間行う。

パープルラインは、バンコク市内のバンヤイからバンスーを結ぶ全長23キロメートルの新規路線で、タイ運輸交通局が日本政府の円借款を活用し、2016年の開通を目指して建設を進めている。バンコクメトロパブリック社が同局から鉄道運営を受託、チョーカンチャン社が建設を担当する。

今回の受注は、バンコクの都市交通に日本製の車両が初めて採用され、鉄道運営会社を含めた日本企業連合が海外での鉄道メンテナンス事業に参画する初のケースで、丸紅は「海外での鉄道ターンキープロジェクトによる実績をもとに、インフラパッケージ輸出の拡大を目指す」、東芝は「今後も市場拡大が見込まれるASEAN諸国を中心に受注活動を強化し、鉄道システム事業のグローバル展開を加速する」としている。