ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

メディセオ、メディカル流通センター神戸が完成

2025年5月27日 (火)

メディカルメディセオ(東京都中央区)は27日、兵庫県加東市に「メディカル流通センター神戸」(MRC神戸)を完成したと発表した。同社はメディパルホールディングスグループ(HDG)の子会社で、「医療と健康、美」の流通事業を展開している。MRC神戸は、同社のメーカー物流拠点として、製薬企業から医療機関、薬局、患者に至るサプライチェーン全体の最適化を担う。総設備投資額は64億円を予定。施設は敷地面積3万981平方メートル、鉄骨造3階建て、延床面積4万4585平方メートルで建設した。

▲メディカル流通センター神戸(出所:メディパルホールディングス)

同施設は「MRC東京」「MRC中国」に続く3か所目のMRCだ。2024年1月まで稼働していた「西日本物流センター」を全面改修した。GDPガイドラインに準拠した高水準の物流機能を実現。各製薬メーカーの手順に応じたSOP(標準作業手順書)を整備し、温度管理、偽薬対策、衛生管理を徹底する。また、全温度帯での保管に対応した。自家発電設備、瞬時電圧低下補償装置、免震装置を備え、災害時も安定した物流運営が可能だ。

効率化を追求し、MRC神戸では自動化設備を積極採用。ロボットによる自動出庫やバランサーの導入で作業員の負担を軽減し、無人搬送車(AGV)や高速パレット搬送台車によってセンター全体の省人化・省力化を実現する。さらに、環境配慮型物流として、保管・輸配送の共同化や入荷予約システムによるトラック待機時間を短縮した。温室効果ガス(GHG)排出量と環境負荷の削減を目指す。

(出所:メディパルホールディングス)

メディセオは13か所のALC(Area Logistics Center)とMRCシリーズを連携させ、製薬企業から最終需要者までのサプライチェーン全体の最適化を推進する。MRC神戸は25年10月中旬の稼働開始を予定。メディセオは今後も「医療と健康、美」の流通を支えながら、物流効率化とサステナビリティの両立に取り組んでいく。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com