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阪急阪神不動産、京都市内配送に有利な物流施設着工

2025年5月28日 (水)

拠点・施設阪急阪神不動産(大阪市北区)は28日、物流施設「ロジスタ京都伏見」の新築工事を開始したと発表した。完成は2026年7月末を予定している。施設所在地は京都市伏見区。敷地面積は5000平方メートルで、延床面積は1万1100平方メートル。S造・地上4階のボックスタイプ物流施設として展開する。

▲「ロジスタ京都伏見」の外観イメージ(出所:阪急阪神不動産)

同施設は広域配送と市内配送の双方に高い利便性を持つ。名神高速道路・京都南インターチェンジ(IC)まで5.9キロ、第二京阪道路・伏見ICまで6.4キロと高速道路に近接する。これにより、関西圏全域へのスムーズなアクセスが可能なうえ、広域ネットワークの中継拠点としての役割も担う。

京都市の中心部である四条河原町まで12キロという近さも特徴だ。京都市内の配送拠点は十分な敷地を確保しづらい状況が続いている。この立地は物流事業者やテナント企業にとって大きな利点となる。中心市街地まで短距離で移動できるため都市内におけるラストワンマイル配送など、小口・多頻度対応にも柔軟に対応できる。

物流施設内の1階トラックバースは、車庫証明の取得が可能な車両保管場所になる。これにより、トラック車両を市内や広域配送の出発拠点として効率よく運用できる。駐車場としての利用もできる設計で、ピーク時の車両増加や頻繁な入出庫に対しても適応性が高い。さらに、各階の天井有効高は5.5メートル、床荷重は1.5トン毎平方メートルなど、都市部の多様なテナントニーズと物流オペレーションに応じた空間設計となっている。

▲従業員用のラウンジのイメージ(出所:阪急阪神不動産)

共用部には従業員用のラウンジやトラックドライバー用休憩室を設けているため、配送運転手や現場従業員が市内短距離輸送時にも快適に利用できる。荷物用エレベーターと垂直搬送機も設置し、2階以上のフロアでも効率的な配送拠点運用が可能だ。都市中心部と高速道路網を結ぶ戦略的なポジションと都市型機能を両立し、市内・広域両面で効率向上を実現する。

太陽光発電やLED照明、電気自動車の充電設備といった環境配慮施策も導入し、ZEB Readyの認証取得を予定する。京都産杉を用いた天然木ルーバーなど、地産地消の発想も採用した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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