M&A空調機大手メーカーの富士通ゼネラル(川崎市高津区)は29日、給湯器大手のパロマを傘下にするパロマ・リームホールディングス(東京都千代田区)によるTOB(株式公開買い付け)が28日に成立したと発表した。今後、パロマ・リームはスクイーズアウトなど一連の手続きによって、富士通ゼネラルの全株式を取得して完全子会社化。富士通ゼネラルは上場廃止となる。
パロマ・リームは先月28日から、1株当たり2808円でTOBへの応募者を募集。富士通ゼネラルもTOBに賛同を表明していた。
その結果、28日までの期間に、全株式の46.56%にあたる4878万4101株の応募があり、TOBは成立した。これによって、パロマ・リームは同社の筆頭株主となる。これまで筆頭株主だった富士通はTOBには応募せず、今後、富士通ゼネラルが自社株を取得する。
富士通ゼネラルは1984年に富士通と資本提携し、現在、44.02%の株式を保有している。しかし、近年の富士通の事業見直しなどから、双方の親和性が薄れ、20年から両社で今後の関係について協議を行ってきた。そうしたなか、昨年9月にパロマ・リーム側から買収の提案があった。
パロマ・リームは、富士通ゼネラルが傘下に入ることで、北米地域での販路拡大が望めるほか、アジアや欧州への事業展開や国内での技術開発の推進が期待できるとしている。
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