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フォトン、タイでEVバンと充電網整備

2026年6月17日 (水)

国際中国商用車大手の福田汽車(フォトン)は、タイ・バンコクで新エネルギーバン「eView Connect」を発表した。タイのCPグループとの合弁会社であるCPフォトンを通じて展開するもので、物流・輸送分野で進む商用車の電動化需要を取り込む。発表会にはCPグループ、フォトン・インターナショナルの幹部のほか、顧客企業、金融機関、販売店などが参加した。

タイ政府は、2030年までに自動車生産全体の30%を電気自動車にする「30@30」目標を掲げている。物流・輸送分野でも脱炭素対応への関心は高まっているが、充電インフラの整備、充電速度、車両の稼働効率が導入拡大の課題となっている。

eView Connectは、タイの充電環境に対応するため、中国の電池大手CATL(寧徳時代新能源科技)製の第3世代液冷バッテリーを搭載。バッテリー容量は50.23キロワット時と66.67キロワット時の2種類を用意し、AC普通充電とDC急速充電の双方に対応する。2C充電に対応し、バッテリー保証は8年または40万キロとしている。今後は、運用形態に応じてバッテリー交換式の投入も検討する。

車両は都市配送を想定した電動専用プラットフォームを採用し、知能化装備やNVH性能を高めた。走行時の騒音や振動を抑えることで、都市部配送に従事するドライバーの負担軽減も図る。発表会では5台が披露され、国際物流企業、IT小売企業、レンタカー事業者、商業小売プラットフォーム、投資機関の5社に初回車両が引き渡された。

(出所:福田汽車)

CPフォトンは同日、タイの充電ネットワーク事業者のスパークEV、ファーウェイ(中国)と戦略協力に関する覚書を結んだ。スパークEVは、液冷式の超急速充電設備や給油所併設拠点を展開しており、全国50キロ圏内での充電網構築を進めている。CPフォトンとスパークEVは、幹線物流ルート向けに中・大型商用車に対応した充電拠点の整備を共同で進める。

ファーウェイはスパークEVの技術パートナーとして、バンコク、パタヤ、チェンマイなどで液冷式の超急速充電技術を展開している。フォトンは、商用EV利用者がタイ主要高速道路で給油に近い感覚で急速充電できる環境を整えることで、長距離物流で課題となる航続距離不安の低減を狙う。これにより、電動商用車の用途を都市内配送から都市間輸送へ広げる考えだ。

CPフォトンは19年にフォトンとCPグループが設立した合弁会社。フォトンの商用車技術とCPグループの販売網を組み合わせ、タイで現地生産や販売体制を整えてきた。すでに複数の新エネルギー商用車を同国市場に投入しており、今後も車両販売、アフターサービス、補修部品供給を含む一体型のサービス体制を拡充する。

タイは東南アジアの自動車生産拠点であり、域内物流の結節点でもある。フォトンは同国をアジア太平洋地域の拠点と位置付け、現地パートナーとともに商用車電動化と充電インフラの整備を進める。

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