国際米物流大手のCHロビンソンは16日、荷主のグローバルサプライチェーンを運用しながら、継続的に評価・改善するAI(人工知能)技術「Lean AI Engineer」を投入したと発表した。同社の4PLサービス「Managed Solutions」の顧客向けに提供する。
Lean AI Engineerは、前年に導入した「Lean AI Planner」と連携し、輸送計画、配車、ルーティング、配送、例外対応、運賃支払いまでを担うシステムから得られるデータをもとに、運用改善策を継続的に抽出する。従来、最大4週間程度を要していたサプライチェーン評価を25分から30分で行い、問題が顕在化する前に改善余地を把握できるとしている。
同社によると、同技術は現在、トラック、海上、航空、鉄道を含む世界の4PL貨物の92%を自律的に処理している。AIが単に分析結果を提示するだけでなく、実際の輸送運用に反映し、その結果を再び学習する「クローズドループ型」の仕組みを特徴とする。
AIの判断には、同社の450人のソフトウエアエンジニアとデータサイエンティストが構築した独自の文脈データ層を用いる。貨物の特性、集荷・配送拠点、取引先キャリア、ルート、リスク許容度などを踏まえ、荷主ごとに適した改善策を示すという。
初期導入事例では、出荷スケジュールの見直しにより20拠点で積載便数を17%削減し、年間100万ドル超のコスト削減余地を把握した例や、1回の集荷で3か所に配送する形に組み替えることで、便数を81%削減し、コストを40%抑えられると試算した例があった。
今後は対象顧客を広げるとともに、キャリアの運行品質なども評価対象に加える。輸送モードやレーン、顧客横断でキャリアの挙動を監視し、サービス低下の兆候を検知して、障害発生前に是正策を提示する機能を展開する。
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