国際DPワールド(UAE)は15日、フィリピンのバタンガス統合港が、災害対応力を備えた港湾を認定する「READY Port」に世界で初めて指定されたと発表した。READY Portは、国連ロジスティクスクラスターが推進する港湾の災害対応力強化プログラムで、緊急時に人道支援物資を円滑に輸送できる体制づくりを目的としている。

(出所:DPワールド)
フィリピンは気候変動に伴う災害リスクや自然災害への脆弱性が高いことから、同プログラムの試行地に選ばれた。READY Portでは、港湾や物流拠点を軸に、政府機関、港湾運営会社、物流事業者、人道支援団体、自治体、開発支援機関などが連携し、災害時の緊急対応体制を構築する。
認定は、バタンガス港で世界食糧計画(WFP)フィリピンと連携して実施した3日間のワークショップを経て決まった。政府機関、人道支援団体、民間企業が参加し、緊急時対応能力の評価、業務手順の確認、災害シナリオに基づく訓練を行った。得られた知見は、今後の港湾向け能力強化策に活用する「港湾準備行動計画」にまとめられた。
バタンガス統合港は、DPワールドの現地パートナーであるアジアン・ターミナルズ(ATI)が運営する。国際貨物、国内貨物、車両貨物、旅客に対応し、ビサヤ、ミンダナオ方面や周辺島しょ部への接続機能を持つフィリピンの主要物流拠点の一つ。平時の貿易ゲートウェイとしてだけでなく、災害時には地域住民を支える物流ライフラインとしての役割が期待される。
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