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ヤシ殻から段ボール紙、ユニ・チャームと王子HD

2025年6月6日 (金)

サービス・商品ユニ・チャームは5日、王子ホールディングスと、パームヤシの殻を原料とした段ボール紙を共同開発したと発表した。段ボールはユニ・チャーム インドネシアが製造する商品の梱包資材として使われる。

インドネシアなど東南アジア諸国では、パームヤシの実から採れる植物油、パームオイルが食品から日用品まで幅広く使われているが、オイルの製造過程で大量の空の果房(殻、EFB)が出る。パームヤシのEFBは水分や塩分、ミネラル分が高く、資源として十分利用されていなかった。

このため、両社が連携して、EFBを原料の一部に用いた段ボール原紙の開発を進め、紙の原料となるパルプと混ぜ合わせて、段ボール原紙を製造することに成功した。

パームヤシ空果房と段ボール原紙(出所:ユニ・チャーム)

ユニ・チャーム インドネシアは、2021年から環境に配慮した商品を発売しており、ことし6月には、これまで廃棄されていたサトウキビの搾りかすや石灰岩、ボタニカルオイル、天然樹脂などからなるバイオマテリアルを配合した生理用ナプキン「DaunSirih Bio Materials」を発売する。

また、22年からは行政機関と協力して、小学生と高校生を対象に「ごみの分別」をテーマとした授業を実施している。

ユニ・チャームでは「これまで活用されてこなかった資源の有効利用を図り、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化する」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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