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TDB、5月運輸業の倒産が前年比33.3%と大幅減

2025年6月9日 (月)

調査・データ帝国データバンク(TDB)が9日に公表した「倒産集計」によると、5月の全国倒産件数は835件(前年同月比17.8%減)となり、3年1か月ぶりに前年を下回った。戦後最長を更新し続けていた連続増加期間が36か月で止まった形となる。

業種別でみると「運輸・通信業」は36件(同33.3%減)で全業種の中で最も減少率が高く、7か月連続で前年を下回った。細かくみると「運輸」(35件)が大幅に減少した。全体では21年8月以来3年9か月ぶりに全業種で前年を下回った。「サービス業」(220件、9.8%減)が最も多かったものの、5か月ぶりに前年を下回った。

負債額を規模別にみると「5000万円未満」が527件(前年同月比15.5%減)で最も多く、小規模倒産が過半数を占める構図が続いた。次いで「1億円以上5億円未満」が162件(同17.3%減)と続いた。

業歴別では「30年以上」が257件(15.5%減)で最多となるも2か月連続で前年を下回った。このうち、老舗企業(業歴100年以上)の倒産は8件(57.9%減)発生した。

地域別にみると、9地域中7地域で前年を下回った。最も件数が多かったのは「関東」(24%減)で「東京」(135件)の減少が全体を押し下げた。次いで「近畿」(12.8%減)は、2年8か月ぶりに前年を下回った。

「人手不足倒産」は、27件(12.9%減)判明し、2か月ぶりに前年を下回った。業種別にみると「運輸・通信業」は4件。「サービス業」の10件が最多だった。2025年1-5月の累計は164件となり、過去最多となった前年同期(149件)を上回るペースで推移している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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