財務・人事タイミーは12日、2025年10月期第2四半期決算を発表した。同社は物流業界におけるスポットワーカー活用のプラットフォーム運営全国規模で進め、業界構造変化に応じて直接的な成長を加速させている。同四半期も、物流業界での人手不足が背景となり、タイミー導入拠点の拡大や受入負荷軽減プロジェクトの本格導入が、流通総額と売上成長に強く寄与した。

▲決算ハイライト(出所:タイミー)
累計の売上高は164億6000万円(前年同期比32.2%増)、営業利益は32億6000万円(同89.9%増)、流通総額は565億円となった。同社の物流業界向け受入負荷軽減プロジェクトは、現場リーダー社員の配置や受け入れサポーターの育成を通じて、スポットワーカー受入規模を拡大させた。25年上期には物流業界大手複数拠点でトライアルを積み重ねた。1拠点あたり最大1日330人のワーカー受け入れを実現した拠点も出た。
下期は繁忙期を見据えて導入拠点数が急増、大手物流企業20拠点で正式合意し、40拠点程度で大枠合意となった。「1拠点当たりのタイミー浸透率上昇の余地大」「月間2桁億円規模の流通総額拡大」のポテンシャルが明確となり、今後も同プロジェクトの拡大に注力する。
同社は各拠点で人事権限を持つキーパーソンへの営業展開を強めている。一般派遣業との比較でコスト優位性が分かりやすく、派遣からタイミーへの切り替えニーズが高まっている。加えて、同社が物流業界に提供するソリューションは、スポットワーカーの受け入れ負担の軽減から、既存人材の再活用、適切な教育体制構築、繰り返し勤務しやすい環境整備へと広がっている。深刻な人手不足下、「受入負荷軽減プロジェクト」を軸とした拠点ごとの生産性向上施策が定着しつつあり、下期以降も物流業界の大手企業を中心に導入拡大が進展する見通しだ。
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