サービス・商品機械に「力加減」を伝える感触制御技術「リアルハプティクス」の開発を手掛けるモーションリブ(川崎市幸区)は25日、同社の遠隔操作システム「URH」の性能を高める新たな3つのオプション製品を開発したと発表した。来月から順次発売する。熟練者に頼らざるを得なかった力加減の難しい作業の自動化を促進し、製造現場の人手不足解消や生産性向上を図る。
URHは、ロボットが物に接触したとき、感触が手元に伝わる遠隔操作ユニットで、微妙な力加減を調整しながら、機械やロボットを操作し、物をつかんだり動かしたりできる。
追加されるのは、プログラミング知識がなくても力触覚動作を組めるソフトウェアプラグイン「URH-Connect for URCap」と、操作用リーダーロボットなしで直感的に動作を教えられる「リーダーレスオプション」、力触覚の動きを映像のように簡単に編集できる「動作エディタ」の3製品。「遠隔操作だけでなく、自動化ラインにもっと手軽に組み込みたい」という利用者の声を受け、力加減が必要な動作の自動化が容易になるツールの開発を目指した。
ソフトウェアプラグイン「URH-Connect for URCap」は、Universal Robotsのロボット開発プラットフォーム「URCap」に対応したソフトウェアプラグインで、パズルを組み立てるような直感的なビジュアルプログラミングに、「力を感じて動く」という要素を簡単に追加できる。複雑なコーディングなしで、現場に即した自動化ラインを短期間で構築できる。
2つ目のリーダーレスオプションは、URロボット1台で動作の記録と自動実行を可能にする。ロボットに直接触れて動作を教えることができ、言語化の難しい「匠の技」も動作としてデータ化することで、ロボットに覚えさせられる。
3つ目の動作エディタは、ロボットの動作データを簡単に編集できるツールで、調整が必要な部分だけを取り出し修正できる。熟練者の絶妙な手つきと力加減をデータとして保存し、必要な部分だけを編集することも可能で、ロボットに教える場合は、間違っている部分だけを教え直すこともできる。
同社は「3つの新オプションは、それぞれが強力なツールであると同時に、組み合わせることで相乗効果を発揮する」としている。
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