ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ウイングコプター、仮想検証強化でドローン改良

2025年6月27日 (金)

メディカルドローン開発のウイングコプター(ドイツ)は27日、アンシス(米国)のシミュレーションソフトウエアによって物資輸送用ドローン設計を改良し、ペイロード容量を維持しながら飛行距離を延ばすことに成功したと発表した。

(出所:ウイングコプター)

ウイングコプターは、ワクチンや医薬品、検査サンプル、医療機器などを交通が不便な地域に届ける輸送用ドローンの開発に取り組んでおり、性能の向上に向けてアンシスのシミュレーションソフトを活用している。

ホバリングから巡航へスムーズに移行する垂直離着陸機(VTOL)を設計するには、柔軟な推進システムや空力、エネルギー効率、安全性を実現するエンジニアリングが必要で、ウイングコプターは冗長バッテリーシステムと8つのモーターを検証するために、アンシスの3Dシミュレーションや流体シミュレーション、安全分析などのソフトウエアを用いている。

これらのソフトの活用で、ウイングコプターは強風や大雨、さまざまな高度など、異なる条件下でドローンの性能を試すことができ、シミュレーション結果は実地試験や運用のデータと比較しながら、仮想環境にフィードバックされる。これによって、性能と安全性を向上させるための部品の改良が迅速にできるようになる。

その結果、ドローンの飛行距離を10%以上延ばすことが可能になるなどドローン設計を強化し、認証も取得した。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com