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三陽商会、環境取り組みでCDPから最高評価

2025年7月8日 (火)

認証・表彰紳士・婦人服や装飾品の製造販売を手掛ける三陽商会(東京都新宿区)は7日、環境情報開示システムを運営する非営利団体CDPが2024年に実施した「サプライヤーエンゲージメント評価」で、最高評価のサプライヤーエンゲージメント・リーダー」に選定されたと発表した。

(出所:三陽商会)

CDPでは、企業のサプライチェーンにおける気候変動問題への取り組みを、「目標」「サプライヤーエンゲージメント」「Scope3排出量」「リスク管理プロセス」「ガバナンスと事業戦略」の5つのカテゴリーで評価している。それぞれ、8段階(A、A-、B、B-、C、C-、D、D-)で評価され、A評価が最高評価となる。

今回、同社はサプライヤーエンゲージメント分野でA評価を受け、「サプライヤーエンゲージメント・リーダー」に選定された。24年度のCDP質問書の気候変動分野では、Bスコアに認定された。

同社では、23年から「持続可能な地球環境への貢献」を掲げ、事業活動にともなう温室効果ガス(GHG)排出量を削減するとして、30年度までにScope1・2のGHG排出量を19年度比52%削減、Scope3(カテゴリ1・3・4・12)を30%削減、さらに50年度までにScope1・2のGHG排出量をネットゼロにすることを目指している。

目標達成に向けたサプライチェーン全体での取り組みとしては、自社縫製工場で、GHG排出量の定量管理を行っている。工場の責任者とGHG排出量の削減計画を立案、モニタリングしながら、自社工場のモデル化に取り組み、省エネ化や業務効率の向上、デジタル化、廃棄物削減への取り組みなどを現場と一体となり推進している。

また、業界全体で気候変動対策に取り組むため、日本ファッション・アパレル産業協会(JAFIC)の代表企業として「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量の算定方法基本ガイドラインに関する業種別解説(ファッション産業)」の策定に参加。また、アパレルの納品物流業務・輸送網を活用し、動静脈一体物流を用いて効率的に廃プラスチックを回収し再生する資源循環プラットフォーム「CicroMate(サイクロメイト)」にも参加している。

CicroMateでは、アパレル企業の物流倉庫や店舗から排出される「ハンガーカバービニール」や「シャツ・ニット・カットソー用ビニール」などの商品包装用ビニール袋を回収して、新たなハンガーカバービニールの材料として使用する水平リサイクルを目指している。

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