ロジスティクス自動運転技術開発のT2(東京都千代田区)は11日、東洋製罐グループホールディングス子会社の東罐ロジテック(品川区)、全国通運(中央区)、日本貨物鉄道(JR貨物)と連携し、自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせたモーダルコンビネーションの実証実験を、14日から開始すると発表した。関東‐九州間を往復で実施する国内初の試みで、飲料用紙コップなどの容器類を輸送する。

▲T2のトラックへ共用コンテナを積み替える様子(出所:T2)
実証では、JR貨物とT2が共同開発した31フィートの共用コンテナを使用し、鉄道から自動運転トラックへの直接載せ替えを検証。往路は神奈川県の東罐興業厚木工場から大阪府までを自動運転トラックで、大阪から福岡までは貨物列車を用いて輸送する。復路は福岡から大阪を列車で戻し、大阪から埼玉県の東罐ロジテック北関東営業所までを再び自動運転トラックで運ぶ。集貨・配達は全通が担う。
今回の取り組みは、環境への配慮や労働力不足への対応を目的に、2024年11月から日本通運やJR貨物、T2などが連携して進めてきた。25年6月には北海道-関西間で初回輸送も実施済み。将来的にはT2が開発中のレベル4自動運転トラックの導入も視野に、国内における新たな幹線輸送モデルの構築を目指す。
今回の実証では、一貫オペレーションの運用性や、自動運転トラック輸送の品質、コンテナ積み替えの作業性についても検証を行う。自動運転トラックはドライバー同乗のもとで運行される。
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