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ローソンが冷凍おにぎり販売拡大、物流効率改善も

2025年7月14日 (月)

荷主ローソンは14日、冷凍おにぎりの取り扱いを大幅に拡大すると発表した。現在、茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、東京都、山梨県の1700店舗で展開中の冷凍おにぎりを、15日から関東、東海、北陸、近畿、中国、四国の9800店舗に拡大する。これにより全店舗の7割で冷凍おにぎりが購入可能となる。ローソンは2023年に冷凍おにぎりの実験販売を開始し、25年2月に東京都内400店舗、5月には関東1300店舗で本格的な販売を始めた。工場の製造ライン拡張による増産体制の整備が今回の大幅拡大を可能にした。

冷凍おにぎりは作り置きによる製造コスト削減で、通常のおにぎりより価格を1-2割抑えられるのが特徴だ。賞味期限は1年。販売店舗では惣菜、デザート、ベーカリーとの買い合わせが多く、特に昼食時に即食目的で購入する傾向がある。利用者からは「通常のおにぎりとほぼ変わらない味わい」「冷凍庫にストックでき、好きな時に食べられる点が便利」との評価を得ている。冷凍おにぎりは店舗への配送回数を1日2回から1回に減らせ、保管も可能なため物流効率が向上。CO2排出量削減にも貢献する。ローソンは顧客ニーズに応えたおいしさの提供と食品ロス削減を目指し、今後も冷凍食品の販売を拡大していく方針だ。

また、15日から埼玉県、東京都、山梨県の700店舗で冷凍調理パンの本格展開も開始する。工場で製造した調理パンを製造直後に凍結し、通常品と変わらない味わいを実現した。賞味期限は200日で、配送回数の削減により物流効率の改善とCO2排出量削減に寄与する。

ローソンは24年9月から11月に東京都内10店舗で冷凍調理パンの実験販売を実施。おにぎり、サラダ、デザート、マチカフェコーヒーとの買い合わせが多く、特に昼と夕方の販売数が高い傾向を示した。販売数は目標を2割上回り、主に30代から60代の顧客に支持された。冷凍調理パンの取り扱い店舗数を25年度末までに2000店舗、26年度末までに4000店舗に拡大する計画だ。今後も、顧客ニーズに合ったおいしさの提供と食品ロス削減を目的として、冷凍食品の展開を積極的に進めていく。

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