調査・データ日本製紙連合会が22日に公表した今年6月の紙・板紙需給速報によると、国内出荷は前年同月比1.1%減となり、5か月連続で前年同月の実績を下回った。グラフィック用紙は6.9%減と8か月連続のマイナスとなったほか、主要品種の新聞用紙や印刷・情報用紙なども減少が続いている。
紙・板紙の国内出荷は156万9000トンで、グラフィック用紙は45万7000トンだった。主要品種では、新聞用紙が11万1000トンで前年同月比8.4%の減。印刷・情報用紙は34万6000トンで同6.4%減、包装用紙は4万7000トンで同2.2%減だった。新聞用紙は49か月連続のマイナスで減少に歯止めが掛からない。
一方、段ボール原紙は71万1000トンで同1.4%増となり、5カ月ぶりに増加した。白板紙も10万7000トン(同0.5%増)で4カ月ぶりに増加した。衛生用紙も14万6000トンの同2.3%増で、2か月ぶりのプラスとなった。
輸出量を見ると、紙・板紙全体は12万4000トンで同13.6%の減、3か月連続のマイナスだった。グラフィック用紙が東南アジア向けの減少で、3万9000トンと25.3%減少した。包装用紙や段ボール原紙、白板紙も東南アジア、東アジア向けで減少し、輸出量の落ち込みが続いている。
在庫量は全体で前月比8万3000トン減の196万1000トンとなり、2か月ぶりの減少となった。グラフィック用紙は同8万8000トン減の73万トンで、4か月ぶりの減少だった。衛生用紙は9万9000トン(同6000トン増)で2か月連続の増加。段ボール原紙は69万9000トンで、同1万3000トン増加し、包装用紙は8万6000トンで同1万トンの減だった。
また、6月のパルプ速報によると、製紙パルプの生産は39万7000トンで前年比17.0%減。3か月ぶりの減少となった。販売は7万1千トンで同27.5%減と4か月連続の減少。在庫量は14万4000トン、前月比7.4%減で2か月連続の減少となった。
5月の古紙需給統計では、入荷は121万2000トンで前年比1.3%減、4か月連続の減少だった。このうち新聞古紙は13万7000トンで同12.5%減、46か月連続で減少している。段ボール古紙は75万7000トンで同1.0%増、3か月連続の増加となった。消費は120万8000トンで同0.5%減、7か月連続の減少となった。在庫は61万7000トンとなり、前月比で0.6%増、前年比では9.3%増だった。
古紙の輸出量は16万7000トンで前年比18.9%減、11か月連続の減少となった。ベトナム、タイが主な輸出先となっている。
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