
▲JPR東条デポ俯瞰図(出所:日本パレットレンタル)
拠点・施設日本パレットレンタル(JPR、東京都千代田区)は25日、兵庫県加東市の「JPR東条デポ」で新たに3号棟が完成したと発表した。同デポは全国60か所の拠点の中でも中核を担う施設で、今回の拡張により関西圏を中心としたパレット供給の安定性が一段と高まる。

▲完成した3号棟(出所:日本パレットレンタル)
JPRは、トラックドライバー不足が深刻化する物流2024年問題を背景に高まるパレット需要に対応。レンタルパレットは荷役効率の向上や待機時間の削減に直結するため、荷主企業が輸送力を確保するうえで不可欠なインフラとなりつつある。24年度の供給枚数は前年度比5.8%増の5309万枚に達し、過去最高を更新した。
東条デポでは、無人フォークリフトやRFIDによる整備履歴管理、画像検査設備の先行導入など先進的な取り組みを進めてきた。新棟の稼働により倉庫面積は3000平方メートル以上拡張され、1日に入出庫可能なトラック台数が増加。中継輸送の削減や車両運用効率の向上が期待される。また、電力の一部を太陽光発電で賄うなど環境配慮も強化されている。
▲(左から)倉庫内、RFID(電子タグ)により洗浄履歴を記録する様子(出所:日本パレットレンタル)
パレットの活用により、手作業では1.5-2時間かかる積み下ろし作業を4分の1に短縮でき、ドライバーの労働時間削減に寄与する。JPRは標準規格パレットをレンタル供給し、使用後は小売物流センターなどから共同回収する仕組みを全国展開。今回のデポ拡張は、この循環型サービスの一層の強化につながり、持続可能な物流基盤づくりを後押しする。
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