ロジスティクスF-LINE(東京都中央区)は28日、食品メーカー6社と連携し、北海道地区の共同配送に鉄道輸送を組み合わせるトライアルを9月から開始すると発表した。対象は札幌市内の共同配送拠点から帯広市の中継拠点までで、鉄道を幹線輸送に活用し、帯広以降はトラックで配送するモーダルコンビネーションの実用性を検証する。
参加するのは味の素、カゴメ、日清オイリオグループ、日清製粉ウェルナ、ハウス食品グループ本社、Mizkanの6社。F-LINEとともに進める北海道での共同配送は2016年に開始され、23年には札幌市内に拠点を集約して効率化を進めてきた。今回の取り組みはその延長線上にあり、幹線輸送の安定化とCO2排出削減を同時に狙うものだ。札幌-帯広間では従来のトラック輸送と比べてCO2排出量を43%削減できると見込んでいる。
食品物流ではドライバー不足や環境負荷低減が喫緊の課題となっている。6社は15年に「競争は商品で物流は共同で」という理念の下、食品企業物流プラットフォームの構築に合意し、共同配送や伝票電子化など標準化に取り組んできた。今回の鉄道活用はその実践例であり、幹線輸送の多様化に向けた新たな選択肢を提示する。
プロジェクトは国土交通省の「モーダルシフト等推進事業費補助金」の交付対象にも採択されている。
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