サービス・商品物流システム開発などを手がけるコマースロボティクス(東京都港区)は1日、新たな統合物流管理システム「ロジグラム」(Logi Gram)をプレ・オープンしたと発表した。年間6000万件以上の出荷を行う同社の「エアロジWMS」の上位版サービスで、正式リリースは10月を予定している。
ロジグラムは、WES(倉庫運用管理システム)を標準搭載し、物流現場の人手不足に対応するため、物流ロボットの導入や活用を低コストでスムーズに進められる。さらに、ERPや基幹システムとの連携機能も備え、ERPのクラウド化のニーズにも対応する。
DC(配送センター)EC(電子商取引)のそれぞれに最適化した画面や機能に切り替えが可能で、B2B、B2Cの両ビジネスにも柔軟に活用できる。売上規模が数千億円規模に達する大企業の業務にも対応できるよう設計されている。さらに、利用者の業務要件に応じたカスタマイズも可能で、すでに大手物流会社や大手流通会社の基幹システムとして採用が決まっている。
特に、標準搭載のWESでは、ロボットと作業員の連携を容易にする機能が充実している。ロボットバッチ機能は、ロボピック、人的ピックに作業指示を最適化して割り振り、作業を効率化し、折り畳みコンテナの管理機能もある。検品、後出し印刷システムは、検品後の各種帳票をオンデマンドで印刷する。
また、マニュアルレスでの利用を目標にUIを設計し、初めて利用するユーザーでも直感的に操作できるようにした。バッチ処理や伝票発行作業などをスケジュールに基づき全自動で実行するため、事務作業のほとんどが不要となる。
3PL事業者向けに、複数荷主でもロボットを利用できるようにしており、折コン管理や帳票システムと合わせて、幅広い事業者に対応できるようにした。
同社は「ERPからWMS、WES、WCS(倉庫制御システム)までを一気通貫で連携し、最適化されたデータをスムーズに受け渡せるクラウドサービスを開発した。ロボット導入の経験がない企業でも、物流ロボットの活用が可能となる」としている。
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