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シャープ、稼働中でも導入できるGTP搬送システム

2025年9月2日 (火)

サービス・商品シャープは2日、既存の物流倉庫の設備を活用してGTP(Goods to Person)方式の搬送システムが導入できる「スリムスタッカー・ロボットストレージシステム」を開発したと発表した。同日から受注を開始した。

▲スリムスタッカー・ロボットストレージシステム稼働イメージ(出所:シャープ)

物流業界では、EC(電子商取引)の拡大などで物流量が増加する一方、人手不足が深刻な課題となっている。物流倉庫では、DX(デジタルトランスフォーメーション)やロボット活用による省人化や自動化へのニーズが高まっており、中でもロボットがピッキング作業者のもとへ品物を運ぶGTP方式の搬送システムが注目されている。しかし、同方式のシステム導入は、既存の設備を一時撤去したうえで搬送システムを設置する必要があるため、既存の施設を稼働させながら、設備を導入できないのが欠点だった。

開発されたスリムスタッカー・ロボットストレージシステムは、搬送ロボットが倉庫内を回り、内蔵の移載アームが商品保管棚から必要な品物を集めてロボットの収納棚に積み込むため、既存の商品保管棚を使い、倉庫を稼働をさせながらGTP方式を導入できる。

収納棚は切り離しが可能で、収納棚ごとピッキング作業者に受け渡す。作業者は倉庫内を歩き回ってピッキングする必要がなくなり、作業の大幅な効率化が図れるうえ、必要なものだけをロボットが棚からピッキングするのでヒューマンエラーも抑えられる。また、搬送ロボットは幅70センチのスリムな設計で、90センチ以上ある一般的な倉庫の通路であれば、そのまま通行できる。小規模な倉庫や天井高の低い倉庫などでも導入しやすいうえ、段階的に設置することもでき、稼働を止められない倉庫でも停止が可能になる。

同社は今月10日から12日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「国際物流総合展2025 第4回 INNOVATION EXPO」に出展し、同システムをデモンストレーションを交えて紹介する。同展ではこのほか、レンズにガイドが表示されるピッキング支援スマートグラスや、アルコールチェック管理サービス「スリーゼロ」も展示する。

来場者・出展者が物流と社会を動かし続ける推進力

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