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NSU海運、新中計で基幹システム見直しも|年頭所感

2014年1月7日 (火)

話題NSユナイテッド海運の小畠徹社長による新年のあいさつ(要約)は次の通り。


当社は昨年3月末に高額用船契約のキャンセル、高価格船の減損処理を行い、180億円以上の特別損失を計上した。また、運航面では、安全・安定運航をベースに減速を最大限に行うなど、コスト削減に努めた。

その結果、上期連結決算は売上高763億円に対し40億円の経常利益となり、2013年度通期見込みも売上高1540億円、経常利益72億円を見込んでいる。また、過去2年間配当を行っていなかったが、今期は一株当たり7円の配当とする計画だ。

2014年は、まず「事業基盤の強化」。合併3年となった昨年10月に当社は「グループ企業理念」を制定した。昨年は、日本の鉄鋼会社・電力会社・エネルギー会社、南米の非鉄会社との原料や製品輸送で新規専航船契約や長期輸送契約の更改・増量ができた。ことし2月にはマリン関連業務の組織も変わるが、営業・船舶管理一体となって安全運航をベースとした顧客サービスに努め、昨年以上に成果を上げることを期待している。

東南アジアやインドなど、今後人口が増え、中間層が増える地域でビジネスを開拓していくことが課題。競合者を含むすべての企業・関係者が、東南アジア・インドに注目し、ビジネスを拡大しようとしている。

そうした中で、どのようにして当社のプレゼンスを高めていくか。どこまでリスクを取れるか、どうやってリスクをミニマイズできるか、海外駐在スタッフも合わせて、皆で情報を集め共有して、個々のビジネスを積み上げていくことによって、当社としての解が見つかる。

2014年度から新しい中期経営計画を始めるべく、現在、事務局が取りまとめ中だ。私としては、数値目標として3年という期間は大事だが、より長い期間で会社が進むべき方向なり目標を示せるような計画にしたい。計画を円滑に実行しモニターしていくためには、基幹システムの見直しなども行っていかなければならない。