認証・表彰川崎重工業は8日、液化アンモニアを燃料として使用可能なLPG/アンモニア運搬船の基本設計承認(AiP)を法人日本海事協会(ClassNK)から取得したと発表した。共同開発パートナーは三井E&Sで、アンモニア燃料主機と燃料供給装置を供給する。
本船は貨物として搭載する液化アンモニアの一部を燃料に利用するため専用タンクが不要となる。また燃料供給装置のメンテナンス時に発生するアンモニアガスは、船内の除害装置で無害化処理後に放出できる。

▲アンモニア燃料推進LPG/アンモニア運搬船のイメージ(出所:川崎重工)
さらに、船体の構造強度を高めることで比重の大きいアンモニアを満載輸送できる仕様とした。設計はClassNKの代替燃料船ガイドラインに適合し、安全性が確認されている。
国際海事機関(IMO)による排出ガス規制が強化されるなか、アンモニアは燃焼時にCO2を排出しない次世代燃料として注目されている。同社はLNG(液化天然ガス)や水素燃料船と並び、低炭素社会の実現に寄与する技術開発を進めており、今回の承認は環境対応船舶の導入拡大に向けた一歩となる。
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