サービス・商品国際総合物流サービスの三協レイノス(東京都品川区)は11日、東京ビッグサイト(江東区)で開催中の「国際物流総合展2025 第4回 INNOVATION EXPO」(10日-12日)で「持続可能性と物流の融合」と題して講演し、グリーン物流システムに関する専門知識を発表したと発表した。
インドの市場調査会社Markets and Dataによると、日本のグリーン物流市場は、26年度から33年度にかけて年平均成長率(CAGR)7.57%で成長すると予測されており、日本企業では物流のクリーンなプロセスと技術へのニーズが高まっている。
同社は講演で、カーボンフットプリントの測定方法から削減の最適な解決策まで、日本の物流課題と持続可能性の調和を支援するグリーン物流システムやサービスを紹介。そのなかで、効果的な脱炭素化を目指す企業はまず、測定ツールを用いて自社のカーボンフットプリントを包括的に測定することから始めるべきだと述べた。

(出所:三協レイノス)
また、具体的に活用できるツールとして、Rhenus Logistics Air & Ocean社の排出ダッシュボードのほか、自社で開発した物流業務を最適化するソフトウエアなどを紹介した。同社のTransport Mode Optimizerは、各輸送オプションのコスト、タイミング、環境への影響を精査した上で、より排出率の低い輸送オプションを絞り込むことができる。RHEGREENは航空貨物向けの排出効率ツールで、企業が最も排出効率の良い航空機を決定・選択するのに役立つ。
最後に、輸送車両に持続可能な船舶用燃料や航空燃料を使用することで炭素排出量の削減を図るカーボン・インセット・プログラムについても説明した。
同社の木曽恵子社長は「社会的責任を果たす企業の一員として、カーボンフットプリントの測定から環境への影響の積極的な削減まで、地域企業のニーズを支援するために取り組んでいく」としている。
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