ロジスティクスゼロは16日、同社が推進する「リファラル採用制度」を通じ、工業高校の先輩・後輩がドライバーとして再会した事例を発表した。同社の平塚カスタマーセンター(CSC、神奈川県平塚市)に所属するトレーラー乗務員の田地川氏と、2台積みキャリアカー乗務員の脇氏だ。異色のキャリアを歩んだ2人の再会は、従業員の信頼関係を基盤とした採用制度が、人材確保と組織活性化に有効であることを示している。

▲リファラル採用が職場の新たな力となる。(左)田地川氏(右)脇氏(出所:ゼロ)
脇氏が自動車業界への転職を考えていた際、頭に浮かんだのが工業高校自動車科の後輩である田地川氏だった。1本の電話をきっかけに、田地川氏は脇氏に自社を紹介。その際、自身の給与明細を正直に見せ、お盆や年末年始の長期休暇、宿泊勤務時のホテル手配といった手厚い福利厚生だけでなく、ドライバー業務の厳しさも包み隠さず伝えた。良い面も悪い面も知った上での決断を促した。最終的に脇氏の入社を後押ししたのは、「田地川くんが働いているなら大丈夫」という奥様の一言。長年築いてきた人柄への信頼が、入社の決め手となった。
2人は同じ工業高校の出身だが、それぞれ全く異なるキャリアを歩んできた。田地川氏は専門学校で上級メカニックの資格を取得後、トヨタのディーラーで5年間整備士として勤務した「技術のプロ」。一方、脇氏はスーパーの店長や酒屋の配達など、サービス業の最前線で経験を積んだ「人のプロ」だ。現在、田地川氏はトレーラーによる長距離輸送を担い、前職で培った整備技術をバッテリー上がりや改造車両の対応に生かす。脇氏は2台積みのドライバーとしてディーラーや個人宅を回り、高いコミュニケーション能力で顧客との信頼関係を築き、「僕が笑顔でいることで職場を明るくしたい」と、職場の雰囲気づくりにも貢献する。

▲「信頼できる仲間と、共に働く喜び」と語る二人(出所:ゼロ)
実は田地川氏自身も、先にゼロで働いていた同級生からの紹介で入社した経緯を持つ。自身がリファラル採用制度の良さを体感していたからこそ、自信を持って先輩の脇氏を会社に紹介できた。今後の目標について、田地川氏は「入社から5年間続けている無事故を、会社と自身の信頼のために継続したい」と語る。脇氏は「笑顔を増やし、もらい事故の経験から絶対に事故を起こさない・もらわない運転を徹底する」と意気込む。異なる強みを持つ2人が互いを尊重し、最高の仕事仲間として新たな挑戦を続ける。
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